手話通訳士

手話通訳士は、公的資格です。手話通訳士が、手話通訳士資格を持たない他の手話通訳者と大きく違っている点は、裁判や遺言、政見放送など、手話通訳士でなければできない仕事があることです。

公的資格ですので、手話通訳士になるためには試験があります。それが厚生労働大臣が認定した「社会福祉法人聴力障害者情報文化センター」が実施する「手話通訳技能認定試験」です。

この試験に合格後、「社会福祉法人聴力障害者情報文化センター」に登録する事で手話通訳士という名称を使用することができます。 厚生労働省のホームページには、「手話通訳士とは、手話を用いて聴覚障害者と聴覚障害を持たない者とのコミュニケーションの仲介・伝達等を図ることを業とする者をいう。(一部抜粋)」とあります。

つまり、聴覚障害者のみではなく、彼らとコミュニケーションを必要としている他者に対しても手話通訳を行う必要があります。 現在、全国で約3300人ほどの手話通訳士が存在していますが、約27万人の聴覚障害者へ対応をするには、まだまだ数が十分とはいえないのが現状です。 平成26年度試験合格率11.1%、平成25年度試験合格率20.5%と取得難易度の高い資格ですが、手話通訳士にご興味をお持ちの方はぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

参考

厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shuwatsuyaku/

社会福祉法人聴力障害者情報文化センター
http://www.jyoubun-center.or.jp/