手話をはじめるのは歌がきっかけ?

初めて手話を見たのは「手話歌」だった、手話を始めたきっかけは「手話歌」だった、という人は意外と多いようです。イベントやテレビで見られたのでしょうね。

楽しそうに体全体を使って表現されている「手話歌」を目の当たりにして、感情があふれ、一瞬にして手話の「とりこ」になってしまったのかもしれません。

実際に手話歌を行っていく時に難しいのは、歌詞を手話に変換していくことです。というのも、歌詞は抽象的な表現が多く、手話に変換するのが非常に難しいのです。

「文字通り」の手話表現になってしまうと手話を知っている人ほど、手話単語の意味がわかり、歌詞本来の意味との違和感を感じてしまうので注意が必要です。

保育園や幼稚園などでも「手話歌」が行われることもあります。この場合、子どもたちは手話の意味はわからず行っていることが多いです。歌、ダンスの振り付けとして行われます。プロの歌手も振り付けに手話を行う方もいらっしゃいます。

「手話歌」をきっかけに、手話を知らない方が、これは手話でこういった意味があるんだと気づき、手話が広まる、手話学習を始める、そのようになってほしいと思います。